メモ-音階の話。
普段つかってるドレミファソラシドとその#は、計12音の十二平均律という音律です。

この音階は、一番綺麗に響く音の組み合わせである純正音程をさがしていってできたピタゴラス音律が元になっています。

一番綺麗に響く音は1.5倍の周波数を持つ音、例えばドに対してはソになります。
順に1.5倍の周波数の音を導いていくと

  ド×1.5→ソ
  ソ×1.5→レ#
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となって、これを12回繰り返したら大体7オクターブ上のドに戻ります。

ただ、実際に計算してみると

  2の7乗=128
 (1オクターブ上がると周波数は2倍で、7オクターブ上は2の7乗)

  1.5の7乗=129.746337890625

なので、7オクターブ上の音とは重ならず、周波数にズレが生じます。


この、1.5倍、比率でいうと2:3の周波数を出来る限り保とうとしたのが純正律で、協和音程が多く綺麗な響きがある反面、周波数のズレからその比率が複雑になって響きが悪い音の組があります。


普段使っている十二平均律は、2:3の周波数比を崩してオクターブを12で均等に割ったもので、周波数のズレが大きく協和しなくなる組み合わせは無くなりましたが、一様に音の響きも悪くなって、うねりが無く完全に協和する音を探していくことによる調律もできなくなりました。



それでも十分、普段接している音楽の音の響きは綺麗だけど、純正律の音楽も聴いてみたいですね。